食費の節約術
サラリーマン単身世帯の1か月間の消費支出で24.9%も占める食費。
この食費を節約する事で一気に貯蓄を増やす事が可能です。
でもその食費は具体的にどのように節約して行くのが効果的でしょうか?
今回はそんな疑問に答えるコスパの良い食費節約術を紹介します。
目次
一人暮らしの平均的な食費
一人暮らしの食費は具体的に何使われているでしょうか?
平均的な食費から節約ポイントを探りましょう。
総務省の家計調査2018より一般的なサラリーマン単身世帯の平均値を算出

一人暮らしは外食費が多くなりがち
多いのは赤枠部分、外食、調理食品(弁当や総菜)、飲料です。
一人暮らしだとどうしても多くなりがちな項目ですね。
皆さんは平均と比較していかがでしょうか?
この項目が平均的なケースと同水準でしたら自炊に切り替える事で大幅に節約できます。
菓子類や酒類が多い場合は注意
好みによっては菓子類や酒類が多くなる人もいるかと思います。
この辺りはなんとなく習慣で意識せず買い物ついでに買ってしまう方も多いはず。
糖類やアルコールは摂り過ぎて良い事はありません。
糖尿病や脂肪肝、肝臓病と重大な疾患に繋がる前に一度見直してみましょう。
平均的な食費のケースは改善の余地あり
一般的なケースとは言え、生活費18万弱の内4.5万を食費に使い、外食や弁当に多くの出費をしているのは改善の余地があります。
一日1,500円、一食500円換算なので贅沢しているわけではないんですけどね・・・
500円では牛丼に豚汁さえ付けられません。
いつから日本はこんなに貧乏になってしまったのでしょうか(泣)
ただ、嘆いているばかりでは良くなりませんので出費の多い項目は改善して行きましょう。
そして1日3回×365日=年間1,000回以上の食事をできるだけ外食や弁当ではなく、自炊に切り替える事で簡単に節約できますので挑戦してみましょう。
自炊のメリット

皆さんは一ヵ月の生活費の内、食費は何%を占めているでしょうか?
平均的な24.9%を上回っている方は、外食や弁当・ジュース購入の数を減らし自炊を増やす事で手っ取り早く節約できます。
それ以外にも自炊には様々なメリットがありますので簡単に紹介します。
お金が節約できる
これが一番のメリットですね。
1食500円、一日1,500円の食費として1,500円×365日=547,500円です。
年547,500円ですよ!しかも外食だと500円ではたいした栄養も摂れません。
牛丼(並)にサラダが付けられるぐらいでしょうか・・・
上手く工夫して一日1,500円から1,000円の食費にするだけで年間182,500円の食費が節約できます。
健康になる
これも大きなメリットです。
外食や弁当の味は確かに美味しいですが、それだけ味付けが濃く、栄養も偏りがちです。
20代や30代のうちは良いかもしれませんが、40歳を超えてくると長年の蓄積が内臓の各器官に影響を及ぼします。
最近は外食や弁当でも健康的なメニューが増えてきましたが、結構高いですよね?
ちなみに、1食の単価が100円上がるだけで、年間109,500円の支出増です。(100円×3食×365日=109,500円)
10年20年と積み重なった生活習慣病は手遅れとなってから改善しようとしても時すでに遅しというケースもあります。
現在は自覚症状が無い方も健康的で充実したアラフォーやアラフィフを過ごしたいのであれば、お金どうこうより若いうちから食生活を見直しましょう。
料理ができればモテる
女性にとってはアピールポイントの一つです。
「料理ができる」と言うだけで家庭的なイメージ爆発です。
男性も料理が美味しくない家に帰るのは足取りが重くなりますから・・
今の時代は共働きで「イクメン」「育休」と言う言葉当たり前の時代ですので、男子でも料理が作れるに越したことはありません。
女性が稼いで男性は主夫となるケースも増えてきましたしね。
いずれにせよ今は男が家でふんぞり返っている時代ではないでしょう。
自炊のデメリット

自炊の良い面ばかり書いてしまいましたが、もちろんデメリットもあります。
負の面を克服しつつ、節約の為にも自炊に取り組めれば良いと思います。
時間がかかる
これは仕方がない一面があります。
現代人は時間がありませんので、確かに外食で済ませた方がすぐに食べられて片付けもないし、帰宅途中の食事は時間的には高コスパな場合があります。
ただし、時間がかからず安くできるメニューやレシピも数多くあります。
最初は時間がかかるかもしれませんが、仕事と同じでスキルが上がれば簡単にこなせますので、できる事からコツコツ始めましょう。
慣れるまで美味しく作れない
料理はセンスが必要と思っている方こそこう思うのではないでしょうか?
数回取り組んだだけでは美味しく作れなかったりして嫌になる方もいます。
いきなり手数の多いメニューに挑戦するのではなく、初心者でも簡単に美味しく作れるものから始めてみましょう。
面倒
時間云々よりこれが理由で自炊に踏み切れない人が多いのではないでしょうか?
男なら黙って吉野家、女々しくて料理なんてやってられるか!と言う方は仕方ないでしょう。
どうしても外食派と言う方は他の科目の節約を試してみましょう。
時間がかからず健康的な自炊を目指そう
日本は外食やお弁当、美味しいですよね。ホント凄いと思います。
でも今は良くても食事は毎日の事です。
外食や弁当ばかりだと高カロリーで偏った栄養の影響は日々蓄積し、いずれ後悔しても体質改善には時間がかかります。
今から美味しくて時間がかからず健康的な自炊を目指しましょう!
結果として節約に繋がれば最高ですね。
コスパの良い食費節約術

メリット・デメリットを認識しつつ自炊を始めるには、具体的に何から取り組めば良いでしょうか?
最後に健康、時間、お金、どの要素も満遍なく満たしたコスパの良い節約術を紹介します。
レンジごはん
主食は一人暮らしだとしてもご飯は多めに炊き、残りを冷凍保存しましょう。
これでもかってぐらい炊きましょう。
だってご飯炊くの面倒じゃないですか?
無洗米もありますので、若干割高ですが時間が節約できるのでポリシーで選べば良いかと思います。
あとラップするのは結構面倒なので、作業はまとめた方が楽です。
ごはんを炊いたら今日食べない分が大量に残ると思うので、以下の容量で冷凍しましょう。
- 今日分のごはんをよそったら、炊飯器のスイッチを切り冷ます
- ある程度冷めたら茶碗にラップを一枚乗せる
- お好みで一食分のおにぎりサイズごはんを乗せる
- ラップの四隅を持ち上げ、軽く固める
- 冷蔵庫に入れる(前に保管した分を先に食べるように印)
サイトによっては容器を使ったりあったかいうちにとか色々あるようですが、あまりこだわらずお好きなように。
既にレンジご飯を選択した時点で高コスパです。
面倒な時はお茶漬けやおにぎりで時短になりますし、パスタのようにゴミや食器洗いが少ないので楽ですよ!
冷凍して一ヵ月以内に消費できるようレンジご飯をメインにし、飽きたときにはパンや麺類でローテーションすれば良いでしょう。
野菜炒め
レンジご飯で主食が決まったところで、栄養が偏らないようバランスよくビタミンやミネラル、たんぱく質も摂りましょう。
自炊で初心者が注意することは、安くて栄養価の高い野菜(大根、キャベツ、カボチャ等)を選択すると調理のハードルが高くなるので避けましょう。
大き目の野菜は一人暮らしでは余りますし、何日も同じ食材は飽きますからね。
玉ねぎ、ピーマン、ニンジン、なす等、切って炒めるだけで使いきれる食材を多用すると余らず無駄になりません。
また、もやしは一緒に炒めると安価に量と栄養を稼げるのでオススメです。(ただし足が早いので、すぐ食べきりましょう)
自炊にした時点で外食よりは節約できると思います。
最初の内は好きな野菜を「Cook Do」等のまぜるだけで簡単に作れるアイテムを活用しましょう。
「 好きな野菜 × 好きな〇〇の素 = 簡単レシピ 」
ポイントは野菜も味付けも何でも良いと言うこと。
例えば「麻婆茄子の素」を使って料理するとき、なす・ピーマン・ニンジン・豚ひき肉をしっかり分量をそろえなくても、玉ねぎやパプリカ等、違う食材を適当に入れてもある程度美味しくできます。
豚肉じゃなくて牛肉でもいいでしょう。
ピーマンの替わりにゴーヤでもちょっぴり苦みのある味になります。
ある程度自分の好きな味に調整して行けば料理も楽しくなりますよ!
コスパ一品料理(納豆・卵・魚)
ごはんと野菜を毎日しっかり摂れれば最高ですが、やっぱり自炊は大変です。
手を抜きたい時や朝の忙しい時は一品料理で手軽に栄養を摂りましょう。
納豆
納豆の味が好きな方であればコスパの高い食事の一つです。
普通の粒納豆とひきわり納豆で栄養素が変わりますが、どちらも健康に良いのは変わりないのでお好きな味を選びましょう。
お近くのスーパーにもよりますが、一食30円前後で調達できますのでオススメです。
卵
卵は良質なたんぱく質が摂れ、ビタミン・ミネラルもバランスよく含まれています。
高級な卵でも一つ辺りの単価に直すと安いので、卵かけごはんはおすすめです。
ただ、カロリーとコレステロールが高いので、一日に10個!と言うような極端な食べ方は避けましょう。いないとは思いますが。
魚(缶詰)
魚は焼き魚や煮魚にすると美味しいのですが、手間暇がかかるので一人暮らしにはハードル高めです。
そんな時は缶詰で妥協しましょう。
妥協と言っても缶詰には栄養素がたっぷりです。
さば、さんま、いわし、色々と種類があり飽きません。
1つあたり100円前後と若干コスパは低くなりますが、長期保存ができ災害時の非常食にもなります。
安い時に買いだめしておきましょう。
缶詰のゴミも出ますので片付けが少し面倒です。
食べたら空き缶を軽く洗ってすぐ捨てましょう。
飲料
缶ジュースやペットボトル、美味しいですよね。
特に夏はついつい手が伸びてしまいます。
会社に着いて一本、昼食後一本、家で一本、一日のうち一服ポイントは無数にあり、気付かないうちに習慣化されてしまいます。
しかし、ついつい習慣で毎日1本飲んでしまうと月3,000円、年間36,000円以上になってしまいます。
家では麦茶やティーパック、インスタントコーヒー等、一杯あたりのコストが安い飲み物にしましょう。
それらをマイボトルに入れ、会社に持参すればかなり節約できます。
どうしてもペットボトルがいいと言うのであれば、安いスーパーでまとめ買いをして、なるべくコンビニや自動販売機では買わないようにしましょう。
でも、健康に気を付けるなら糖類多めのジュースはキッパリ止めるのが一番の高コスパです。
いかがでしたでしょうか?
生活費の多くを占める食費。
自炊+ジュース止めで年間20万円以上の節約を目指しましょう!
自炊に必要な「米」や「肉」をふるさと納税で実質無料で手に入れる方法も面白いですよ。